参拝お供えの作法
気持ち(キモチ)は形(カタチ)に顕れる
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型(カタ)を整え、気持ちを込めたもの。それが、形(カタチ)です。
作法を知り、型を整えれば、形となり、神への祈りはより一層伝わるものとなります。
「チ」とは、「地」「血」「乳」。
作物の成長に、人の身体に、そして赤ちゃんの成長に、力(チカラ)を与えてくれるもの。
命(イノチ)の根源、力の源こそが「チ」なのです。
作法とは形にすること。気持ちのこもったお詣りになると良いですね。
参拝の作法
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礼の作法
神社神道での拝礼の作法は、現在日本で「道」とつく色々な教え、
例えば「茶道」「華道」「書道」「剣道」等々の礼の作法とほぼ同じ形だと思います。
というよりも、「道」とつくものはすべて「神道」につながると言った方がよいかもしれませんね。
神社にお詣りする際は、鳥居をくぐり、手水をとり、心を落ち着けながら神前まで進みます。
この時に、普段の生活という日常(ケ)と
神前という非日常(ハレ)への切り替わりを意識しながら、
心静かに歩み進むことができた時、型は形へと変わっていくのです。

お賽銭箱の前に着いたら、会釈程度の浅い礼をして、
神様への御供えのお賽銭をお供えし、参拝します。
鈴のある神社では、賽銭をうつ前に鈴を鳴らしましょう。鈴は一般住宅の呼び鈴と同じ意味です。
参拝は、2礼2拍手1礼(2回礼をして、2回手を叩き、
最後にもう1回礼をする)にて行います。
礼や拍手は相手に敬意を表す行為ですが、それらを2回ずつ繰り返すことにより、
神さまに対する最高の敬意を表すものです。
神社でのお詣り > 参拝の作法 に詳しく記載していますので、どうぞご覧下さい。
お賽銭箱の前に着いたときの会釈程度の軽い礼は揖(ゆう)、
参拝する際の2礼2拍手1礼の礼は拝(はい)と呼びます。
このように神道の作法では、礼にそれぞれ名前が付いていて、
どういった場面で行う礼かによって、姿勢や礼の角度もかわってきます。
以下に、それぞれの礼の説明を書いていますので、興味のある方はご覧下さい。
拝(はい)・・・90度の礼
ご神前で参拝する際の、2礼2拍手1礼の礼を拝と呼びます。
拝は、腰が直角(90度)になるまで曲げる一番深い礼で、相手に対する最高の敬意を表します。
従って、礼をする対象が神様の時のみに行います。
礼の作法には、立って行う立礼(リュウレイ)と、座って行う座礼(ザレイ)がありますが、
どちらの場合も、腰から頭のてっぺんまでが一つの棒に
なったという意識で礼をすると綺麗な作法となります。
立礼の場合は、自分の膝頭を手のひらで包み込むように持つ位置が、ほぼ90度の礼となります。
座礼の場合は、自分の額が床に平行に着くくらいの位置が、ほぼ90度の礼となります。
揖(ゆう)・・・ 15度の礼と、45度の礼
揖には深い揖=深揖(しんゆう)と、
浅い揖=小揖(しょうゆう)があり、深揖は45度、小揖は15度の礼です。
お賽銭箱の前に着いたとき、三歩手前で立ち止まり、
まず神前に到着したご挨拶の意味で小揖をおこないます。
そして賽銭箱の近くまで三歩前へ進み、
「これからお詣りをいたします」というご挨拶の意味で
深揖をおこないます。
その後、鈴がある場合は鈴を鳴らし、お賽銭をお供えし、2礼2拍手1礼の作法でお詣りすると、
我々神職がご神前でおこなうのと全く同じ正式な作法となります。
替えるときは逆をおこなって下さい。
立礼では、「気を付け」の姿勢で体の横にあった手を、背中を伸ばしたまま両足の股関節付近まで移動させると
約15度の礼となります。
股関節に持っていった両手を、背中を伸ばしたまま太ももの真ん中辺りまで下げると、約45度の礼となります。
座礼の場合は、両手を膝頭まで移動させ、伸ばした指先が床に触れる程度の位置が約15度の礼、
そのまま深く腰を曲げていき、肘を伸ばしたまま手の平がぺったり床に着く位置が約45度の礼となります。
文章で書くと難解ですが、「気をつけ」の姿勢から背筋を伸ばしたまま、
大体でよいので、15度、45度、90度と腰からお辞儀をしてみましょう。
角度に細かい決まりがあるのは、神様(本殿)までの距離の違いや、
礼の意味の軽重によって礼の浅深を区別するからです。
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