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礼のやり方


神社神道での拝礼の作法は、現在日本で「道」とつく色々な教え、 例えば「茶道」「華道」「書道」「剣道」等々の礼の作法とほぼ同じだと思います。
というよりは、「道」とつくものはすべて「神道」につながると言った方がよいかもしれませんね。

神社にお詣りする際は、鳥居をくぐり、手水をとり、心を落ち着けながら神前まで進みます。
この時に、普段の生活という日常(ケ)と、神前という非日常(ハレ)の切り替わりを意識しながら、 心静かに歩み進むことができると、最高だと思います。

お賽銭箱の前に着いたら、会釈程度の浅い礼をして、神様への御供えのお賽銭をお供えし、拝礼します。 鈴のある神社では、賽銭をうつ前に鈴を鳴らしましょう。鈴は一般住宅の呼び鈴と同じ意味です。

参拝は、2拝2拍手1拝(2回礼をして、2回手を叩き、 最後にもう1回礼をする)にて行います。 礼や拍手は相手に敬意を表す行為ですが、それらを2回ずつ繰り返すことにより、 神さまに対する最高の敬意を表すものです。
当社の参道です。
鳥居をくぐり、左脇にある手水舎で手水をとり、社殿まで進んで下さい。

神前で参拝する際の礼は「拝」、会釈程度の軽い礼は「揖」、と言った具合に 神道の作法では礼にそれぞれ名前が付いています。 どういった場面で行う礼かによって、姿勢や礼の角度もかわってきます。

【90度の礼】
拝(ハイ)
拝は一番深い礼で、相手に対する最高の敬意を表します。 従って、礼をする対象が神様の時のみに行います。
お賽銭をうってお詣りする時や、祭典の中で玉串奉奠をする時に2拝2拍手1拝にて拝礼しますが、 その「拝」がここで述べている拝です。
拍手する(柏手を打つ)、と言う行為も相手に対する敬意を表すものですから、 90度の礼と、拍手を各2度ずつ繰り返す2拝2拍手1拝の参拝の作法は、 神様に対して、神職や氏子が最高の感謝と敬意を表したものといえますね。

礼の作法には立って行う立礼(リュウレイ)と、座って行う座礼(ザレイ)がありますが、 どちらの場合も、腰から頭のてっぺんまでが一つの棒になったという意識で礼をすると綺麗です。

立礼の場合は、自分の膝頭を手のひらで包み込むように持つ位置が、ほぼ90度の礼となります。
座礼の場合は、自分の額が床に平行に着くくらいの位置が、ほぼ90度の礼となります。


【60度の礼】
深い平伏(ヘイフク)、深い磬折(ケイセツ)
立礼と座礼で呼び方が違うだけで、平伏、磬折のどちらも同じ意味の礼です。
祝詞奏上の間、つまり神様への感謝とお願いの言葉を直接神様に申し上げている間、 祝詞を奏上している神職(祭主)以外の者は、神職(祭員)、参列者ともに平伏又は磬折をします。 また、降神・昇神の儀や、本殿の扉を開け閉めする時など、 神様のお出まし・お帰りの際にも平伏又は磬折を行います。

立礼の場合は、手の指をまっすぐ伸ばした状態で、指先が膝頭に触れる位置が、 約60度の礼となります。
座礼では、正座した状態から背筋を伸ばしたまま礼をしていき、 両手が床について両肘が軽く曲がる程度の位置が約60度の礼です。


【45度の礼】
浅い平伏(ヘイフク)、浅い磬折(ケイセツ)
深い平伏・磬折よりももう少し軽い意味になります。 修祓でお清めのお祓いを受ける時に、浅い平伏又は磬折を行います。

一般の皆様が神事に参列されてお祓いを受けられる際に、 90度近くまで深々と頭を下げる方がいらっしゃいますが、神職が祭式作法として行う場合は、 それは間違っています。とは言え神職でも深すぎる礼をしている者もいますが…

ただ、作法の意味として考えれば、礼をする機会や対象に応じて、礼の深さを替えるというのは 非常に理に適っていると思います。
人に対しての礼と、神様に対しての礼が同じであれば、 神様への敬意の気持ちを表すのが難しくなりますよね。
立礼の場合は、太ももの真ん中辺りに手のひらが来る位置が、約45度の礼となります。
座礼では、正座した状態から背筋を伸ばしたまま礼をしていき、 両手をまっすぐに伸ばしたまま床につけた辺りの位置が約45度の礼です。

深揖(シンユウ)
揖には深い揖=深揖と、浅い揖=小揖があります。
揖は、上に列記した拝・平伏・磬折とは少々意味が異なり、 何か動作を起こす時や、動作が終わった時の区切りとなる礼です。
深揖は、祝詞奏上や神饌の献撤、昇神降神の儀などで、神前間近に到着した時や 神前間近から離れて自座に帰る時の区切りに行う揖です。

体の角度は、浅い平伏・磬折と同じですが、手の位置が異なります。 揖は、両手を重ねた形にして、そのままの形で自分の腹の辺りにくっつけます。 そしてそのままの姿勢で礼をするのが「揖」です。
(上に示してきた拝・平伏・磬折は、膝頭や太もも等に手の位置が動きます。)


【15度の礼】
小揖(ショウユウ)
深い揖である深揖に対して、浅い揖が小揖です。 小揖はすべての動作の区切りで原則として行います。
(手に物を持っている時などは揖をしません)
軽い会釈程度の礼ですね。

座礼の場合は指先をまっすぐ伸ばしたまま床に触れる程度の位置が 約15度の礼となります。
立礼では、「気を付け」の姿勢で体の横に置いていた手を、両足の股関節付近に来る位置が 約15度の礼となります。


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