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神道のキモF:大祓詞(オオハラヘノコトバ)

【続 神道の原点!?】
神道のキモC:禊・身滌(ミソギ・ミ ソギ) 神道のキモE:祓詞(ハラヘコトバ)でも載せてますが、こちらでも引用させて頂きます。

神道は、世界的に見ても稀なほど、清浄を重んじる宗教だといわれる。
その背景には、 もともと神の分霊(ワケミタマ)である 心と身体を「清く正しい」状態、 つまり本来あるべき姿にしたいという古代日本人の思想があった。
今日、神社に参拝する ときも、 まず手を洗い、口をすすぐ。 また、神職達は神聖な滝や川や海辺で禊(ミソギ)を行い、精進潔斎する。 身の穢れを祓うことは、 魂の穢れを祓うことでもあり、 神への祈りのための前提条件なのであった。

薗田稔先生(京都大学元教授・秩父神社宮司)

【夏越大祓(ナゴシノオオハラエ)】
【亀山神社 夏越大祓祭】
今年の夏越大祓祭は無事終了しました。
日時:平成20年6月30日 午後4時斎行
祭典参列:自由(予約不要)
参列玉串料:一家族3000円以上任意にてお供え下さい。
※ご参列の皆様に、夏越大祓 茅野輪守りをお授けいたします。

夏越大祓の人形(ヒトガタ)は、お一人ずつ名前と年齢を記入され、 一家族1000円以上任意のお供えとともにヒトガタ箱にお入れ下さい。

夏越大祓(ナゴシノオオハラエ)は、6月30日、つまり1年のちょうど半分が終わった日に行います。 (旧暦で行う神社もあります)
この大祓が、我々が何気ない日常生活を送っていく内に、知らず知らずに体に溜まった半年分のツミやケガレを しっかりとお祓いして、元の清々しい体に再生する、という意味があるものです。 当社では、5月下旬より社頭に人形(ヒトガタ)を準備しておりますので、 ご家族のお名前をご記入の上、ヒトガタ箱にお入れ下さい。
また当社では平成18年まで夏越大祓では茅野輪を 設置していませんでしたが、 茅野輪設置のご要望を頂き、今年から設置することと致しました。

「茅の輪」は、備後国風土記に出てくる『蘇民将来伝説』 が元になっていると言われますが、 やはりその根本には、我々日本人が持つ自然の力に対する畏敬の念が存在し、 「茅」や「藁」、「菰」などの生き生きとした 青草に清々しいものを求め、祓の具にしたものと思われます。

6月1日から7月1日までの間、 社殿正面に茅野輪を 設置致しますので、御参拝のおりには左→右→左と輪をおくぐり下さい。
輪をくぐる際には、一首ずつ

  水無月の 夏越(なごし)の祓(はら)ひする人は 千歳(ちとせ)の命 延ぶといふなり
  思ふこと みなつきねとて 麻の葉を 切りに切りても 祓ひつるかな
  蘇民将来(そみんしょうらい) 蘇民将来

と詩歌を詠みながらくぐるとされます。
【蘇民将来伝説】
蘇民将来」とは人の名前です。
大変貧乏だったのだが、旅人に心を込めておもてなしをしたら 実はその旅人がすごく身分の高い人で、その後蘇民将来の家は大変に栄える家となった。
という、どこかで一度は聞いたことのあるようなパターンのお話しです。
このお話を僕自身の文章で詳しく書くのはちょっと大変でしたので、 福島県神社庁のホームページに掲載されている 蘇民将来のお話しを拝借させていただきます。 こちらのページは判りやすく読みやすい文章ですばらしいですね〜


福島県神社庁『おもしろ神話講座』より抜粋)

その昔、北の海に住んでいた武塔の神(むとうのかみ)が、南の国の神の娘に結婚を申し込むため、 出掛けていった時のことです。武塔の神が南に向って歩いている途中、とうとう日が暮れてしまいました。

「困ったものだ。今晩どこに泊まればいいのだろうか。」

困り果てた武塔の神はあたりを見回すと、遠くに窓から明かりがもれている家が二軒見えます。
「これは助かった。」と思いながら近づいてみると、 そこには「将来」という二人の兄弟の家がありました。

兄の蘇民将来(そみんしょうらい)は大変に貧しく、 弟の巨旦将来(こたんしょうらい)はたいそう豊かで、 その屋敷にはたくさんの倉が建っています。

「旅の者です。一晩泊めていただけませんか。」

武塔の神は、裕福な弟の家を訪ね、一夜の宿を頼みました。 しかし、弟の巨旦将来は薄汚い身なりの武塔の神をみて、 泊めることを惜しんで追い払ってしまいました。
困った武塔の神は、 もう一軒の兄の家を訪ねてみることにしました。
  「旅の者です。南の国に行く途中、日が暮れてしまいました。どうか一晩だけ泊めて下さい。」
兄の蘇民将来は貧しいにもかかわらず、喜んで武塔の神を家に迎え、 粟のごはんを作って、出来る限りのもてなしをしました。

その後何年かたった時のことです。武塔の神は、いつかのお礼を言うため、 海の神の娘と八人の子供を連れて兄の家に立ち寄ると、 家族全員に茅で作った「茅の輪」を授けて、
「腰の上にこの茅の輪をつけなさい。 そうすれば、あなたがたの家族は末永く栄えるだろう。」と言いました。

その後、どうしたことか二人の兄弟が住んでいた村に突然疫病がはやり、 村人は皆死んでしまいましたが、不思議なことに、茅の輪を つけた兄の蘇民将来の家族だけが助かったのです。
そして現われた武塔の神は、「われはスサノオノミコトである。 また疫病が流行したら、蘇民将来の子孫である、と言えば災難は免れるべし。」 と言ったといいます。

京都の八坂神社や伊勢・志摩地方の年中行事をはじめ、 厄除け祈願として茅の輪潜りや蘇民将来護符の頒布、注連飾りなどの祭祀が盛んに行われている。

福島県神社庁ホームページからの抜粋はここまでです。 登場人物が違っていても 似たような昔話やお話しをどこかでお聞きになったことがあるのではないでしょうか?
【年に2回】


大祓(オオハラエ)は、6月と12月の晦日(新暦では6月30日と12月31日)に行われる、 犯した罪や穢れを除き去るための 祓えの行事です。
6月の大祓を夏越祓(ナゴシノハラエ)、 12月のを年越祓(トシコシノハラエ)と言います。

歴史は大変古く、西暦701年に制定された大宝律令において、 正式な宮中の年中行事に定められています。
  この日には、朱雀門前の広場に親王、大臣ほか京にいる官僚が集って大祓詞を読み上げ、 国民の罪や穢れを祓っていました。

応仁の乱の頃から行われなくなったようですが、江戸時代に再開され、 後に全国の神社でも行われるようになり、現在に至ります。


【今風の言葉にしてみると…】
大祓詞を、漢字と仮名を使った読みやすい形で書いてみます。

高天原(たかまのはら)に  神留(かむづま)()す  皇親(すめらがむつ)神漏岐(かむろき)  神漏美(かむろみ)(みこと)  ()ちて
八百万(やほよろづ)神等(かみたち)を  (かむ)(つど) へに  (つど)(たま)ひ  (かむ)(はか) りに  (はか)(たま)ひて
我皇御孫(あがすめみま)(みこと)は  豊葦原水穂国(とよあしはらのみづほのくに)を  安国(やすくに)(たひ)らけく ()ろし()せと
事依(ことよ)さし(まつ)りき  ()()さし (まつ)りし
国中(くぬち)に  荒振(あらぶ)神等(かみたち)をば  (かむ)()はしに   ()はし(たま)
(かむ)(はら)ひに   (はら)(たま)ひて
語問(ことと)ひし  磐根(いはね)   樹根立(きねたち)   (くさ)片葉(かきは)をも  語止(ことや)めて
(あめ)磐座(いはくら)  (はな)ち    (あめ)八重雲(やへぐも)を  伊頭(いつ)千別(ちわ)きに   千別(ちわ)きて
天降(あまくだ)()さし (まつ)りき  ()()さし (まつ)りし  四方(よも)国中(くになか)
大倭日高見 (おほやまとひだかみ)(くに)を  安国(やすくに)(さだ)(まつ)りて
(した)磐根(いはね)に  宮柱(みやばしら)太敷(ふとし)()て   高天原(たかまのはら)に  千木 (ちぎ)高知(たかし)りて
皇御孫命(すめみまのみこと)の  (みづ)御殿(みあらか)  (つか)(まつ)りて
(あめ)御蔭(みかげ)   ()御蔭(みかげ)と  (かく)()して
安国(やすくに)と  (たひ)らけく ()ろし()さむ  国中(くぬち)()()でむ  (あめ)益人等(ますひとら)
(あやま)(をか)しけむ   種々(くさぐさ)罪事(つみごと)
(あま)(つみ)   (くに)(つみ)   許許太久(ここだく)(つみ)  ()でむ
()()でば
(あま)宮事(みやごと) ()ちて  (あま)金木(かなぎ)を  本打(もとう)()り  末打(すゑう)()ちて
千座(ちくら)置座(おきくら)に  ()()らはして 
(あま)菅麻(すがそ)を  本刈(もとか)()ち  末刈(すゑか)()りて
八針(やはり)()りさきて   (あま)祝詞(のりと)の  太祝詞事(ふとのりとごと)()


()()らば  (あま)(かみ)は  (あめ)磐門(いはと)を  ()(ひら)きて
(あめ)八重雲(やへぐも)を  いつの千別(ちわ)きに千別(ちわ)きて   ()こし()さむ
(くに)(かみ)は  高山(たかやま)(すゑ)   短山(ひきやま)(すゑ)に  (のぼ)()して
高山(たかやま)伊褒理(いほり)   短山(ひきやま)伊褒理(いほり)を  ()()けて  ()こし()さむ
()()こし ()してば  (つみ)()(つみ)は  ()らじと
科戸(しなど)(かぜ)の   (あめ)八重雲(やへぐも)を  ()(はな)つ  (こと)(ごと)
(あした)御霧(みぎり)  (ゆふべ)御霧(みぎり)を   朝風(あさかぜ)  夕風(ゆふかぜ)の  ()(はら)ふ  (こと)(ごと)
大津辺(おほつべ)()る   大船(おほふね)を  舳解(へと)(はな)ち  艫解(ともと)(はな)ちて
大海原(おほうなばら)に  ()(はな)つ  (こと)(ごと)
彼方(をちかた)の  繁木(しげき)(もと)を  焼鎌(やきがま)の  敏鎌(とがま)()ちて   ()(はら)ふ  (こと)(ごと)
(のこ)(つみ)は   ()らじと  (はら)(たま)ひ  (きよ)(たま)(こと)
高山(たかやま)(すゑ)   短山(ひきやま)(すゑ)より  佐久那太理(さくなだり)に  ()ちたぎつ
速川(はやかは)()()す  瀬織津比売(せおりつひめ)  と ()(かみ)
大海原(おほうなばら)に  ()()でなむ  ()()()()なば
荒潮(あらしほ)の  (しほ)八百道(やほぢ)の  八潮路(やしほ)の  (しほ)の  八百合(やほあひ)()
速開都比売(はやあきつひめ)  と ()(かみ)
()ちかか()みてむ  ()くかか()みてば   気吹戸(いぶきど)()
気吹戸主(いぶきどぬし)  と()(かみ)
根国(ねのくに)底国(そこのくに)に   気吹(いぶ)(はな)ちてむ  ()気吹(いぶ)(はな)ちてば
根国(ねのくに)底国(そこのくに)()す   速佐須良比売(はやさすらひめ)  と()(かみ)
()佐須良(さすら)(うしな)ひてむ   ()く  佐須良(さすら)(うしな)ひてば
(つみ)()(つみ)()らじと   (はら)(たま)ひ  (きよ)(たま)ふ   (こと)
(あま)神  (かみ) (くに)神  (かみ) 八百万(やほよろづ)神等(かみたち)(とも)に  ()こし()せと  (まを)


となります。
このように書いてみると、なんとなく意味が解るような文に見えてきませんか?

大祓詞を読んでみるとお判りになると思いますが、声を出して読むと躍動感のある非常に心地よい響きで、 まさに言葉の力「言霊(コトダマ)」を感じます。 この言霊が、体につもったツミやケガレを祓ってくれるのかもしれないですね〜


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